「気滞の薬膳」【山風蠱】(さんぷうこ)

 

こんばんは、国際中医薬膳師の楠木まみです。

 

今日からマヤ暦で易の流れが変わります。

 

【山風蠱】(さんぷうこ)とは・・・

 

文字の如く、皿の上に腐敗した食べ物があって、その上に虫が湧いているような状態です。

 

最近、元東京高検検事長の黒川氏の賭け麻雀問題が話題になっていますが、他にも「臭いものには蓋をする」とばかりの政治スキャンダルはまさに腐敗そのものですよね。

 

山風蠱は今まで大丈夫だろうとぬるま湯状態でやってきたことや、人間関係、男女関係の問題、ゴミ屋敷や山積みになった仕事などを処理し、風通しを良くしましょうという卦になります。

 

『腐敗したものはさっさと捨てて、スッキリさせましょう!』

 

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今日は登販の仕事で出勤したのですが、倉庫の大掃除をやっていました。

最近、コロナ問題で常に店内の消毒や清掃をしているのですが、これが実際的にも気分的にかなり救われています。

お店は不特定多数の方が来店するわけですから、こまめに消毒することで販売などの一般的なサービスの他に、安心もセットで提供出来るわけです。

 

先日お客様から「この店はいつも綺麗にしてますね」とお褒めのお言葉を頂いて、清潔感がある「気」が商売繁盛に繋がるといっても過言ではないと感じています。

 

」というものは、直接「」には見えませんが、確かに「在る」わけです。

そして、中医学でも「気」が滞ると「気滞(きたい)」という症状が出てきてしまいます。

 

「気滞(きたい)」とは・・・

 

気滞」とは字の如く気の巡りが滞る状態で、気の運行は五臓の「肝」によって「疏泄(そせつ)」(精神や臓腑の滞りを円滑に促す肝の生理機能)されているのですが、それが出来なくなり自律神経の失調が起きる状態のことです。

 

「ストレス発散しましょう!」と普段毎日のように使っている言葉を中医学的に言うと、「肝の気滞を疏泄しましょう」⇒『疏肝(そかん)しましょう!』となります。

 

「気滞」の症状

 

気滞の症状は、梅核気(ばいかくき)、胸脇満悶(きょうきょうまんもん)、咳嗽(がいそう)、悪心嘔吐(おしんおうと)などがあります。

 

「梅核気(ばいかくき)」は、のどに梅干しくらいの大きさのものが詰まっているような感覚があるが実体はなく、吐き出すことも飲み込むことも出来ず、常にひっかかっているような感じの症状で、ヒステリー球ともいわれています。

このような症状があれば、ストレスがのどに張り付いていると考えて良いと思います。

 

治療方法は、疏肝理気(そかんりき)、降逆化痰(こうぎゃくかたん)で、疏肝理気は、先ほどのストレス発散の意味で、降逆化痰は、降逆は上がった気を下げるという意味で、化痰は痰を取り除くという意味です。

 

この梅核気の症状が出た時に処方される代表的な漢方薬が、「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):[半夏、厚朴、茯苓、生姜、紫蘇葉]」になります。

 

半夏厚朴湯は、梅核気の症状の他に、神経性の胃腸炎、気管支炎や咳嗽、喘息などにも効果があると言われています。

 

方剤中の「紫蘇葉」は、紫蘇の葉(紫色)を乾燥させたものです。

 

 

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紫蘇の葉には、気滞を改善する効能があります。

薬膳を学ぶことで、疾病の予防やこれ以上症状を悪化させない身体づくりが出来るようになります。

普段の食事で紫蘇の葉を取り入れ、気滞、気鬱にならないようにケアしていきたいですね。

 

気滞の症状をお持ちの方は、誰にも相談できない、ひとりで悩んでいる方が比較的多いように思います。

ひとりで抱え過ぎないこともケアのひとつですね。

 

ストレス過多は現代病と思っていましたが、何千年前から存在していました。

人は、昔も今も大して変わっていない、というようなことなんでしょうか。

 

 

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。