やさしい陰陽五行のおはなし【五行編】中医学

こんばんは、国際中医薬膳師の楠木まみです。

 

最近日が長くなり、18時を過ぎてもまだ明るいですね。

今日の東京は夏日の気温でしたが、私は暑いのが好きなので身体の調子も上がってきています。

 

そして、4年ぶりに母校「北京中医学大学日本校(現:日本中医学院)」での中医学講座に出席し、良い学びを得ることが出来たことで、とてもハッピー♪な一日となりました。

 

今日は先日の「陰陽編」に続き、中医学の基礎となる五行学説のおはなしをしていきます。

 

五行学説とは・・・

 

先日、記述した陰陽編の中で、気の種類は“があるよ

ということをお話しましたが、その陰陽を更に5元素「木・火・土・金・水(もっかどごんすい)」にふりわけ、そして、その関係性を分析する概念になります。

 

先ず、かんたんに5元素キーワードを書いていきます。

 

 

木:春の木々の成長、伸びやか

 

火:火の炎上、上昇する

 

土:万物が生まれ、養い、また土へと気化するする、受容

 

金:変化に従う(金は変化しやすい)

 

水:潤す、下に流れる、寒涼

 

なんとなく、イメージが湧きましたか?

 

 

五行属性表

 

次に、五行属性表を見ていきましょう。

  

   
自然界 方位 西
季節 長夏
気候 湿
人体 五臓
五腑 小腸 大腸 膀胱
五窮 耳・二陰
五体 血脈 肌肉 皮膚
五華 面色 皮毛
五志 憂・悲 恐・驚
五液

 

 

五行の属性を分けた表です。

 

この表は自然界人体にわけてありますが、更に方位や季節、気候、味、五臓六腑などに分類されます。

 

例えば春は、風が吹き木々が青々と茂っているイメージになり、目や筋肉、爪に目に見える影響が出やすいということを示しています。

 

五志は怒ですが、怒りやすくなったり、怒ることが毒になり身体に影響が出るというような見方をします。

 

中医学では診断と治療方法を考えることを弁証論治と言いますが、この五行属性表は弁証論治に欠かせないもののひとつになります。

 

五行の関係

 

次に、五行の関係をおはなしします。

 

2020年5月21日のブログで陰陽五行に触れましたが、その時の図をまた使ってご説明しますね。

 

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この図に五行の関係が矢印で描かれています。

 

赤線

木は燃えて火を生む

火は燃えて灰と土が生じる

土中から金属類を産出

金属は表面に水を生じさせる

水は木を育てる

 

グレー線

木は土の養分を吸い取る

火は金属を溶かす

土は水を汚す

金物は木を切る

水は火を消す

 

 

①の赤線で表される関係を・・・・相生(そうせい)お互いに依存(育成、保護、援助)母子関係

 

②のグレー線で表される関係を・・・・相克(そうこく)お互いに抑制(支配)

 

このように呼びます。

 

 

そして、図にない関係性があとふたつあります。

 

②の相克関係が、更に克していき、克し過ぎる関係を・・・・相乗(そうじょう)と言います。

 

②の相克関係が逆になった状態を・・・・相侮(そうぶ)と言います。

 

 

実は、①の相生と②の相克は自然界においては正常な関係とされています。

相生だけの関係だけでは変化や発展などが起きず、バランスを保つことが出来ないからです。

そして、そのバランスを崩す異常な関係が、③の相乗と④の相侮です。

 

 

たとえ話にすると、木の親火の子を育て、保護すること相生で、火の子木の親反抗すのが相克になり、ここまでは正常。

火の子木の親に対して、反抗しすぎて殺してしまうのが相乗

木の親火の子反抗期を奪ってしまうのが相侮

 こんなイメージです。

 

中医学、薬膳、五行を使った占いは、陰陽学説のほかに、五行の属性と五行の関係を基礎に読み解きます。

 

ただ、あくまでも“基礎“ですので、実際の弁証(べんしょう:診断)ではこの法則は絶対ではありません

 

ですが、この基礎理論は何千年と伝え継がれ、日本の漢方理論もこの五行を参考にしているんですよ。

 

国内では西洋医学が進み、エビデンスに欠けると言われることが多い漢方薬ですが、私はそうは思いません。

何千年前(紀元前)からある学問が、今なお伝え継がれていることは、紛れもない証拠だと思うのです。

 

この陰陽五行を使って、実際に漢方の選び方や、薬膳のレシピはどういう考え方なのか?ということを、またの機会におはなししたいと思います。

 

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました。